ベネトングループは、競争力を持ち、常に経済成長を目指してきたと同時に、社会的責任を果たすことや環境への配慮を怠らず事業と倫理の両立に全力を尽くしてきました。当社が事業を行うコミュニティと共に成長するため、そこで働く人々の道徳的価値感を育み日々の作業量を適正に保ち、将来に対する希望などを叶える為に、当社が得意とする分野や、改善の余地のある分野を示し、着実に目指すゴールへ近づく努力を怠りません。
ベネトングループは世界的に影響力のあるグローバル企業です。そのため、当社の推進するCSR(企業の社会的責任)戦略は、様々なレベルで行われています。我々のCSRへのアプローチは、事業戦略における社会および環境基準、人権への配慮、製品の安全性、および消費者への説明責任、社内外に共通する価値観の醸成、および企業活動に生じる可能性のある悪影響の予測と特定を行うプロセスの採用を特に重要視しています。
最近では人権に関連する活動の一つとして、国連特別代表による「ビジネスと人権に関する指導原則(2011年)」や「欧州委員会CSR戦略(2011年10月)」を指針として社会や環境に配慮した持続可能な取り組みを企業戦略の本質的価値であると考えています(以下)。
- 製造およびサプライチェーン管理について
- ロジスティクスから最終製品に至るまでのサプライチェーン管理はCSR戦略の基本となります。ベネトングループは、関連事業に携わるすべての労働者の権利を尊重する独自の行動規範をもとに、常にサプライチェーンの社会環境的条件を見直しています。
- 商品について
- 商品の製造はそれ自体が持続可能であることだけではなく、消費者に対して安全でなくてはいけません。このため、有害物質の使用を避け、サプライチェーンすべてにわたって使用する物質の管理を行うべく継続的に様々な試験を実施しています。
- コミュニティへの影響について
- 当社が事業を行う地域コミュニティへの潜在的な悪影響を回避するため、NGO、各種団体、大学等のメンバーで構成されるCSRの拠点Social Valueと共同で人権影響評価ツールの導入を徐々に進めています。また実践的な活動と啓蒙活動を通じ、こうした価値観が事業を行うコミュニティの成長と未来の世代に寄与するものと信じています。