メッセージ性の高い広告で、常に社会的な姿勢を示してきたUNITED COLORS OF BENETTON.(ユナイテッド・カラーズ・オブ・ベネトン)。そのベネトンが、ブランド史上初の革新的なオンライン・キャスティング・オーディションで広告モデルを募集し、ジャンルを超えて話題となっている。
■話題のARを起用した画期的なプロモーション
世界120カ国に進出し、各国のファッションシーンにさまざまな影響を与えているイタリアのアパレルブランド ベネトン。80年代から時代の先駆けともいえる斬新な広告手法でメッセージを発信し、それらを記憶している方も少なくないだろう。
そのベネトンが、新しいバーチャルリアリティ、AR(拡張現実、Augmented Reality)機能付きの雑誌広告を日本で初めてファッション誌に登場させ、注目を集めている。これは、ベネトン・グループが行うモデル・オーデション「It’s My Time」のプロモーションの一環で、キャンペーン期間中にcasting.benetton.comへログインし、webカメラに向かって広告内のARタグをかざすと、登場人物が動き出すというもの。
ベネトンが発行する季刊誌COLORSでは、2009年11月発行の76号「Teenager」で初めてARが採用され、雑誌広告の新たな可能性を広げるものとして話題を集めている。
■世界中の若者が参加できる史上初の超未来型オーディション
この春ベネトンが始動させた「It’s My Time」キャンペーンは、インターネットとウェブカメラへのアクセスがあれば誰でも応募できる、オンライン・キャスティング・オーディション。異なる言語や文化が一つになるウェブを「オーディション会場」として、世界中から今の時代を生きる若者たちの個性や表現力が結集し、それぞれが写真や動画で「自分を表現」する。その中から、次世代の「ベネトンの顔」を見つけようというものだ。
人種や文化などの多様性を大切にする、ベネトンらしいオーディションである。
いわば、ベネトンがワールドワイドな一つのメディアとなって、そこにファッションや音楽、ダンスなど、あらゆる才能が集まり、そして発信されていく。
■ファイナリストは2010-2011秋冬コレクションのキャンペーンモデルに
「It’s My Time」キャンペーンを開始した2月9日から、募集サイトではこれまでにないほどのアクセス数を記録しているという。オーディションの応募者は、まず写真や動画などを特設ページにアップロードし、自分だけのオリジナル・ルックブックを製作。サイトを訪れた世界中の人々が審査員となって投票し、まず100人が選ばれる。さらに、その中から特別審査員がファイナリスト20人を決定するというものだ。
100人には、ベネトンギフト券が贈呈され、グローバルなファッションをテーマにした写真集にフィーチャーされる予定。そして、20人のファイナリストは、ニューヨークでフォトグラファーJosh Olins(ジョッシュ・オリンズ)氏ディレクションの下、ベネトンの2010-2011年秋冬コレクション広告キャンペーンの撮影に参加できる。
今回も時代に先駆けて発信されるベネトンの画期的な試みは、ファッションというジャンルを超えて、さまざまなビジネスシーンに影響を与えそうである。
■応募サイトはこちら
http://casting.benetton.com/
| 革新的バーチャルリアリティ『AR』 AR(拡張現実、Augmented Reality)とは、現実世界とバーチャル世界を融合させてしまう新しい技術。カメラを通して見える現実世界に、コンピューターで作り出した動画やCGをリアルタイムで合成し、そのCGの世界が現実に見える効果をもたらすものである。iPhoneのアプリケーションやセカイカメラなどにも応用され話題となっている。 今回のAR機能付き広告は、印刷された紙とオンラインをつなげる「キー(鍵)」の役割となって、紙のページとオンラインを見事にリンクさせている。 |